料理の言葉で割主烹従と云う言葉がございます。 直訳すると、割(切る)が主(主役)で、烹(煮炊)が従(脇役)となります。 刺身が主役で煮物・焼物は脇役と云う風にもとれますが、日本の奥ゆかしい伝統は直訳では表す事ができない真の意味があると考えます。 蒲一が考える、” 割烹おでん ”とは、「 素材の持ち味を最大限に活かす調理方法 」であると考え、選び抜かれた厳選された素材”割”を、最適な下ごしらえ、調理”烹”を行い「 最高においしく食していただく為にはどうしたら良いか 」、とういう考えのもと、ただ煮込むごった煮とは違う、下ごしらえから素材のごとによる煮込み時間の違い、種同士の相乗効果を考えた組合せ等、ありとあらゆる事に配慮をほどこした正に”割烹おでん”と云われるものを目指しております。”おでん”というこのすばらしい日本の食文化・調理方法を世界の人々に食していただき、英和辞典に「kappou oden = japanese favorite food」と記される日を目指して、努力を重ねてまいりたいと考えております。 もう少し説明すると割烹おでんは、浅炊きの小煮物 と考えています。 料理の煮方には 、芝煮、沢煮、小煮物、旨煮、煮〆の5段階の味つけがあります。 それから考えるとおでんは、浅炊きの小煮物にあたるのではないかと私は考えております。すると煮込時間もおのずと決まってくると思います。しかし、世間では、おでんは「煮込んだものが旨い」というのが一般的です。確かに大根や一部の種ものは煮込んで柔らかくなり味が浸み入ったものはおいしいですが、他のほとんどの種ものは、煮込むとだしをどんどんおいしくしていく替わりに、種そのものの味は無くなっていってしまいます。おでんは、だしの濃さ、下ごしらえ、種の煮込み時間等を配慮して作る必要があると思います。 |